退職代行を美容師が使っていいのはアシスタント時代まで：スタイリストが使ってはいけない理由も解説

なんのために働いているんだろ……

そのように思うようになってから毎日「辞めたい」しか頭に出てこなくなった。

でも、オーナーに辞めたいと言う勇気が出ない。

なぜなら、辞めた後のこと考えてないし、言ったら怒鳴られそうだし、言った瞬間店に居づらくなるし……

「でも、辞めたい。」

そんなときは退職代行を使って辞めるのもひとつの選択肢。美容師の利用は結構多いんですよ。

この記事では美容師が退職代行を利用するメリットや注意点などを解説しています。

しかし、美容師でもスタイリストは使ってはいけません。

それがなぜなのかも解説している内容です。

計画的に退職代行を使えばあなたの人生、絶対にプラスになります。

美容師を辞めるならこの記事を読んでから改めて考えてみてくださいね。

退職代行を美容師アシスタントが使う理由

退職代行をアシスタントが使う理由の多くは、サロンでの人間関係や労働環境の問題がほとんどです。

業界特有の「スタイリストは偉い」みたいな風潮のせいでアシスタントの立場は弱くなりがちですよね。

そのため、なかなか自分の意思を伝えられなくて退職代行を使って辞める方が増えています。

先輩・オーナーが怖くて退職したいと言えない

美容業界は実力社会です。

サロンの中で売上が高いスタイリストや店長・オーナーの言うことは絶対というサロンが多い業界。

上に立つ人が高圧的な態度をとってくるようなサロンでは「辞めたい」と言うのもある意味、命がけです。

「辞めたい」と言った後にビクビクしながら働きたくない……

そう感じている方が退職代行を使っているケースが多いです。

退職代行なら第三者が間に入って退職手続きをしてくれます。

ビクビクすることもないしトラブルも起こらずに退職できるんです。

セクハラやパワハラなどのハラスメントに耐えられない

美容業界はハラスメントが多い。しかも、悪質。

上下関係が割と厳しい業界ならではの問題です。

本人はハラスメントと気付いてないから悪いとも思わないし、自分は正しいことをしていると思ってやっている。

だから、美容業界のハラスメントはエスカレートしやすいです。

このような問題に直面して心身が限界を迎えてしまいそうなら迷わず退職代行を使って辞めましょう。

第三者が介入することで、

「あなたのハラスメントが原因で辞めることになったんだぞ」

と分からせることもできますし、スムーズな退職も実現できます。

そのほかの理由は自分の口で退職を告げたほうがいい

紹介したふたつの理由以外は、なるべく自分の口で退職を告げた方がいいです。

「他のサロンで働きたい」
「自分は美容師に向いていない」

というような理由なら直接話したほうがお互いの理解が深まり、スムーズに退職できます。

退職代行を使う基準は、

自分で解決できる問題かどうか

という基準で考えてもらうと分かりやすいです。

「とにかく辞めたいから退職代行を使う」という選択肢は後々、自分の首を絞めるだけ。

どうすることもできなくなったときの最終手段として使いましょう。

退職代行を美容師アシスタントが使うメリット

退職代行を使うとさまざまなメリットがあります。

特に、美容師を辞めて他の業種に転職を考えている方にとっては絶対に使ったほうがいいサービスです。

その後の人生に良い影響を与える可能性がありますよ。

即日退職ができる

もう無理だ。明日から行きたくない。

こんな希望を退職代行は叶えてくれます。

24時間365日対応しているので「もう限界」と感じたときに利用できるのが最大のメリットです。

各サロンには就業規則があって、退職をしたい場合は「○カ月前に申し出ること」と書いてありますよね。

しかし民法第627条では、

雇用の期間を決めてない人は、いつでも退職の申し出をして大丈夫。申し出から二週間後に退職できる。

という意味の内容が書かれています。

厳密にいえば二週間後が退職日になるので即日退職ではありません。

しかし、有給休暇を使うか欠勤扱いにすれば退職代行を使った日からサロンへ行かなくてもいいんです。

この有給休暇を使うか欠勤扱いになるのかは代行業者の腕の見せどころ。

最終給与に直結する部分でもあるので、経験豊富な代行業者に依頼したほうが希望通りの結果を叶えられます。

これ以上嫌な思いをしないで済む

美容師になると、家にいるよりもサロンにいる時間のほうが圧倒的に長くなります。

もしハラスメントを受けていたら、一日のうち半分以上、神経をすり減らして働いていることになるんです。

こんな時間が長く続いたら……本当につらいですよね。

仕事を辞めたくても先輩やオーナーが怖くて言えない。

そんなときも退職代行を使ってください。

退職代行を使えば一切サロンの人と関わらずに辞められます。

関わることもないので、これ以上嫌な思いをして毎日を過ごす必要もありません。

自分の口では言いにくいことを言ってもらえる

「サロンを辞める前に今まで使えなかった有給休暇を全て使ってから辞めます。」

怖いオーナーを目の前にしてこんなことなかなか言えませんよね。

「何言われるかも分からないし、とにかく早く辞めたいから有給休暇の権利なんて放棄しちゃえばいいや。」

ってなりがちです。

でも労働者として有給休暇の取得は与えられた権利。

アシスタントだろうがスタイリストだろうが、有給休暇は誰でも使っていい権利なんです。

代行業者に依頼をすれば、退職代行を行ってもらうときに有給休暇や未払い賃金についての交渉ができるところもあります。

また、第三者が伝えてくれることで要望がすんなり通る場合もあるんです。

ですから、言えないから権利を放棄するというのはもったいないですよ。

直接的に給与に関わる部分なので、有給休暇がたくさん余っているならば退職代行に依頼したほうがいいです。

転職サポートを利用して次の就職先を見つけやすい

多くの代行業者では転職のサポートも行っています。

美容師を辞めてほかの職業に転職をすると決めても、雇ってくれるところがなかなか見つからないかもしれませんよね。

代行業者が提供している転職サポートは、退職代行を使った人が転職しやすいように考えられたサポート内容のところが多いです。

美容師の経験を活かせる仕事だったり自分の可能性を広げてくれる仕事だったり、いろいろな仕事を紹介してもらえます。

ただ一点注意したいことは、サロンの求人を扱っているところはありません。

今のサロンを辞めても美容師を続けたい方はリクエストQJなどの美容師専門の求人サイトを利用してください。

美容師スタイリストは退職代行を絶対に使ってはいけない理由

スタイリストはアシスタントと違って「責任の重さ」が全然違います。

ですから、退職代行を使って急に仕事を辞めるのは絶対にしてはいけないことです。

スタイリストがサロンを辞める場合は必ずオーナーと話し合いの場を設けましょう。

そうしないと今後美容業界にいづらくなるかもしれません。

今まで担当していた顧客を裏切ることになる

「あなたにしか私の髪は任せられない」

これってスタイリストにとって最高の褒め言葉ですよね。

スタイリストをやっているなら必ず何人かそのように言ってくれるお客様がいるはずです。

そんなお客様に対して突然いなくなってしまったらただの「裏切り」になってしまいます。

予約をしていた日に来店して、「急に辞めました」と言われたら……お客様はどう感じるでしょうか？

事前に伝えない店側にも責任はありますが、どのみちがっかりするし怒りを感じる方もいるかもしれませんよね。

美容師の仕事は単に髪を切るだけじゃありません。

人生の節目に寄り添ったり悩みを聞いたり。

そんな大切な関係を退職代行で一方的に切ってしまうのはあまりよくありません。

ですから、スタイリストが美容師を辞める場合はお客様に挨拶をして次の担当者に引き継ぐ。

これは絶対に守らなければいけないことです。

美容業界で働きにくくなる

美容業界は意外と狭いです。

ある大手サロンの人気美容師が突然辞めたことが業界内で噂になりました。

その方はその後、独立・開業して今も活躍されています。

しかし、突然辞めてお客様に迷惑をかけて……ハッキリ言ってあまり印象はよくありませんよね。

遠く離れたところの美容師の耳にまで入ってくる噂話ですよ。

これが地方単位で考えたら……退職代行を使って突然辞めたってすぐに広まってしまいますよね。

そうなってしまうと、他のサロンで働こうとしても採用してくれるところは見つからない可能性が高いです。

どこからともなく噂って流れてくるものなので、スタイリストが退職代行を使うのは正直おすすめできません。

サロンから損害賠償請求をされる可能性がある

スタイリストが突然いなくなるとサロンは大きな損害を受ける可能性があります。

厳密には違いますが、毎月100万円を売り上げていたスタイリストが辞めたらサロンの売上は100万マイナスです。

急に辞められたら人件費や店舗の維持費を払えなくなる可能性だってあります。

ですから、その損害を埋め合わせるために損害賠償請求をしてくる可能性があるんです。

もちろん、全てのサロンがこういった行動を取るわけではありません。

でも、可能性はゼロではないんです。

退職代行を使って突然辞めてしまうとこういったリスクも背負うことになってしまいます。

退職代行を利用した美容師アシスタントの体験談

実際に退職代行を使った美容師アシスタントの体験談を紹介します。

退職代行を使った人なんて周りになかなかいませんよね。

でも実際には美容師の利用率は多いんです。

これから退職代行を使った二人の体験談を紹介します。

先輩からの度を超えた指導に耐えられなくなった

美容業界ではパワハラやモラハラじみた指導が度々問題になります。

この問題の恐ろしいところは、指導している人がパワハラ・モラハラだと思っていないことです。

そのため、日に日にエスカレートしていってしまいがち。

こうなってしまった場合は第三者が間に入って問題を解決しないといけません。

指導している人に、

あなたがしていることはパワハラやモラハラですよ。

と分からせるためにも退職代行は有効な手段です。

自分は美容師に向いていないから辞めたいと言ったのに引き留められた

理想と現実のギャップを感じて美容師を辞めようと思ったのに引き留められてしまった例です。

オーナーとのコミュニケーション不足が招いた問題なのかもしれませんね。

言い方は悪いですが、オーナーからしたら従業員はサロンの売上を作る財産です。

辞めてもらったら売上は上がらないので、あの手この手を使って引き留めようとしてきます。

しかし、もう苦痛に感じている人を引き留めてもその人の心をズタズタにするだけ。

心が壊れてしまう前に退職代行を使って辞めたほうがよっぽどマシです。

退職代行を利用する際の注意点

退職代行を利用すると決めたら必ず確認してほしいことがあります。

退職代行は自分で退職を伝えなくていいから便利なサービスですよね。

しかし、使い方をちょっとを間違えただけで後悔する可能性を秘めているサービスなんです。

退職代行を使う時は慎重に使わないといけないということを頭に入れておいてください。

最終手段として利用する

退職代行を使うときは自分ではどうすることもできなくなった場合のみ、最終手段として使ってください。

退職代行はあなたが想像している以上に簡単に辞められるサービスです。

この「簡単に辞められる」ということが大きな落とし穴になってしまいます。

「仕事で嫌なことがあった。自分で辞めたいと言うのめんどい。簡単に辞められるし退職代行使おう。」

この考えで使ってしまうと、今後仕事をしたときにちょっとでも嫌なことがあったら軽い気持ちで利用してしまいます。

そうなると辞めグセがついてしまうので、退職代行を使うときは、

「しっかり悩んで、悩んで、悩んでも自分で解決できない問題だから退職のプロにお願いする」

という場合のみ利用してください。

無計画で利用しない

退職した後の生活、考えていますか？

退職代行を利用する方の多くは衝動的に利用しています。

仕事は辞められたけれど、その後のことを何も考えていなくて生活がヤバい……

そんなことになったら本末転倒ですよね。

考えるといろいろと計画を立てなければいけないことに気付くはず。

無計画で退職代行を利用すると辞めた直後はスッキリして気分がいいです。

しかし、時間が経つにつれて計画を立てていなかった自分を恨むときが絶対にやってきます。

退職代行を使ったことを後悔しないためにも衝動的に使うのではなく、先を見据えた計画を立てて使ってください。

自分が希望する退職条件を叶えられる退職代行業者を選ぶ

「お金がないからとにかく安いところにしよう」
「名前を聞いたことあるから、ここで大丈夫でしょ」

この考え方で利用すると確実に失敗します。

正しい代行業者の選び方は、あなたが希望する退職の条件を叶えてくれるところを選ぶこと。これだけです。

など、退職するにあたっていろいろと要望がありますよね。

あなたの要望に対応できる代行業者を選ばないと退職代行を使う意味、全くありませんよ。

では、どのように見つけるのかというとLINEの無料相談を活用してください。

LINE無料相談であなたの退職条件を叶えられるかを確かめるにはしつこく何度も質問しましょう。

本当にあなたの退職条件を叶えられる代行業者であるならば、あなたが安心できるような回答をしてくれるはず。

あいまいな返信をしてくるような代行業者であれば、あなたの希望は叶えられないところと思ってください。

美容師アシスタントにおすすめの退職代行業者

これから紹介するふたつの代行業者は、悩みを抱えるアシスタントの方に最適な代行業者です。

ふたつの代行業者に共通するのは親身になって相談に乗ってくれるところ。

退職代行を使おうか迷っているときって、ひとりで悩みを抱えられる量が限界を超えそうなときです。

そんなときに、親切・丁寧に対応してくれる代行業者がこのふたつになります。

8,000時間以上、退職代行について調べてきた私が退職代行を使うなら「絶対にココがいい」とおすすめできるところです。

退職代行トリケシ（旧torikeshi）

リーガルジャパン

なぜこのふたつがおすすめの退職代行業者なのか

退職代行トリケシとリーガルジャパンに共通するのは「対応がいい」・「サポートが充実」・「嘘をついていない」の三つです。

対応が丁寧・親切

LINE相談をすると代行業者によっては契約を急かしてくるところがあります。

「自分の人生なんだから、あんたに急かされる理由なんてない」ですよね。

このふたつの代行業者はどんな質問に対しても納得のいく答えを出してくれます。

あなたに向き合って悩みをしっかり聞いてくれる。

そんな代行業者は本当に数少ないです。

サポートが充実している

退職に関するサポートが充実しています。

他の代行業者では「転職サポートがない」・「アフターサポートが短い」など、手厚いサポートをしてくれるところは少ないです。

特に転職サポートは今後の人生を決める大きなサポートですよね。

あなたが退職後にどんなところで働きたいのかしっかり耳を傾けてくれたうえで、最適な職場を紹介してくれます。

実績に嘘がない

代行業者のサイトを見ていると「退職代行実績5万件」とか書いてあるところがあります。

調べてみると、実績に嘘を書いてあるところばかり。

LINEの友だち登録数を見れば一発で分かるんですよね。

このふたつの代行業者の場合、LINEの友だち登録数に対して実績数も比例しています。

その基準で見ると、業界内でもトップクラスに多い実績数なんです。

だから、安心して退職代行を依頼できます。

美容師アシスタントを辞めた後はどうする？

美容師を辞めた後、どうする？

美容師アシスタントを辞めた後のことを考えると、新たな悩みや不安が出てくるかもしれませんね。

具体的に想像できたほうが今後のヒントになります。

これから紹介する方法を退職した後の計画に役立ててください。

違うサロンで働く

違うサロンで働くメリットは

「環境を変えてやる気が復活した」

これが一番ですね。

また身につけた技術や知識を無駄にせずに済むし、なによりも大好きな美容師を続けられるのは大きいです。

ただ、新しいサロンを選ぶときは慎重に選びましょう。

前のサロンで嫌だったところをしっかり把握して、それを避けられる環境を探してください。

例えば、

「休みが少なかったなら、休暇制度がしっかりしているサロン」
「人間関係で悩んでいたなら、風通しの良さそうなサロン」

を選ぶといった具合です。

美容師の経験を活かした仕事をする

美容商材のディーラー・美容メーカー・美容学校の先生・美容部員など美容師の経験が活きる職業はたくさんあるんです。

美容部員ならメイクを通してお客様と関われる、美容学校の先生なら将来の美容師を育成できる。

意外とサロンで働いた経験は無駄にならないんです。

大切なのは自分の強みを活かせる仕事を見つけること。

そのためには広い視野を持って探してみるのも重要です。

全く関係ない業種・職種で働く

全く関係のない仕事をしても美容師の経験は活かせます。

美容師はなんだかんだで、周りの人よりもコミュニケーション能力は高いです。

接客業やアパレルなどのサービス業では、美容業界出身の方はとても重宝されますよ。

どんな業種・職種でも美容師としての経験は無駄になりません。

その分野の知識がゼロでも美容師の経験があれば、必ず何かしらの形で活きてきます。

退職代行に関するＱ＆Ａ

使ったことのないサービスだから疑問や不安を抱いて当然です。

ここでは退職代行を利用するにあたって、よくある質問に答えていきます。

退職代行を美容師が使っていいのはアシスタント時代までのまとめ

退職代行はアシスタントにとって有効な選択肢のひとつです。

ハラスメントなどの深刻な問題がある場合は積極的に使ってください。

正しい使い方をすれば退職代行を使ったことを後悔することはありません。

また、退職後の人生をポジティブに変えることだってできます。

そのために、

今の自分には退職代行が必要なのか？
退職代行を使えば幸せな未来を実現できるか？

ということを自問自答し続けてください。

自問自答した結果、退職代行が必要となったのなら紹介したふたつの代行業者は必ずあなたの役に立ってくれます。

8,000時間以上退職代行業界を調べてきた私が本当におすすめできるところなので、ぜひ活用してくださいね。